コミュ障(コミュニケーション障害)診断・改善

非言語コミュニケーションをうまく使う

 良いコミュニケーションをとれるようになるために、言語的コミュニケーションだけでなく、非言語的コミュニケーションもうまく使えるようになりましょう。

 

 言語的コミュニケーション(verbal communication)とは、言葉を発したり、文字を書いたり読んだりすることで行うコミュニケーションです。
 非言語的コミュニケーション(nonverbal communication)とは、身振りや手振りなど、言葉以外でのコミュニケーションのことです。

 

 

 私達の生活の中で言語的コミュニケーションは4割、非言語コミュニケーションは6割という研究報告があります。身振りや態度は口ほどにものをいいます。非言語コミュニケーションはコミュニケーションにかかせないものです。

 

 非言語的コミュニケーションには次のようなものがあります。

  • 身振り手振り…大きさや形、程度や方向などを伝える。
  • 言葉の状態…声の強さや言葉の丁寧さ、書いた文字の丁寧さなど。重要度が分かる。
  • 表情…喜怒哀楽を伝える。
  • 姿勢…会話中の姿勢で興味の程度が分かる。関心があることを示すには少し前かがみでリラックスした状態が望ましい。
  • 外観…不潔では嫌な印象を与える。→身だしなみ・清潔感に気を使う
  • 視線…相手を顔を見て会話すれば、その話に興味があることを示せる。→相手の目を見る
  • 距離…信頼しているほど距離が近くなる。親しくないうちは近いと圧迫感を与え、遠いと不安感を与える。
  • タッチング…相手が不安を感じているようなときにそっと肩に触れるなど。相手が異性の場合はトラブルになることも。

心理学者アルバート・メラビアンの調査結果

 心理学者アルバート・メラビアンはコミュニケーションを3つの要素に分けました。
 すなわち、視覚情報、聴覚情報、言語情報です。
 そしてこれらのうちどれがコミュニケーションに役立っているかを調べました。
 その結果、次のような割合が導かれました。

 

  • 視覚情報(顔の表情):55%
  • 聴覚情報(声の調子):38%
  • 言語情報(単語):7%

 

 この調査結果は心理学の「メラビアンの法則」として有名です。

 

 私たちのコミュニケーションにおいては、話している内容よりも、顔の表情や声の調子のほうが重要だというのです。

 

 この調査では言語情報は単語に限られていましたので、一概にこの結果が正しいとはいえないかもしれません。

 

 しかし、非言語コミュニケーションがコミュニケーションの大きな割合を占め、大きな役割を果たしていると考えるのは容易いかと思います。

 

 非言語を意識するだけであなたのコミュニケーション能力が向上することは間違いないでしょう。

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