認知の限界を知ったうえでコミュニケートする
コミュニケーションをするうえで、お互いの認知には限界があることを知っておきましょう。
次に示すのはノーマンらが提唱した認知と行動の関係性を表した図です。
①自分の認知
例えば、何らかの原因により、あなたがムッとなるとします。
②自分の行動
自分の認知は行動に表れます。ムッとなったあなたは、つい”つっけんどん”な言い方を相手にしてしまいます。
③相手の認知
あなたの”つっけんどん”な言い方に、相手は誠意を感じません。
④相手の認知
相手の認知は行動に表れます。誠意を感じなかったので、相手は適当に受け流します。
そして、これがまた①の原因となり、コミュニケーションの負の連鎖を生み出すのです。
自分の行動と相手の認知は見えない
ここで大切なのは、自分の行動と相手の認知をすべてを見ることはできないということです。これが認知の限界です。
特に「自分の行動は見えない」ことを知らない人は意外と多いのです。
非言語コミュニケーションの大切さが知られているのにも関わらず、このことはコミュニケーションの齟齬に大きく影響しています。
これを解決するには、まず、「自分の行動と相手の認知は見えない」という認識をいつも持っておくことです。そして、自分自身の行動はどうなっているのか、そしてそれを相手はどう捉えるのかを常に考えるようにしましょう。
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