コミュ障と仕事・バイト

カフカの名言に学ぶコミュ障の在り方

 カフカは「変身」などの作品で有名で偉大な小説家です。その一方で彼の人生は挫折の連続でした。そんな彼が遺した日記には愚痴とも思える心の叫びがいっぱいで、どこかコミュ障の心を打つものがあります。そんな彼のあまりにも絶望的な名言に深みやおかしみを感じ取りつつ、コミュ障としての在り方を考えてみます。

カフカの名言に学ぶコミュ障の在り方記事一覧

いちばんうまくできること

カフカの言葉将来にむかって歩くことは、僕にはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。 カフカの一番”有名”な絶望名言です。人付き合いに疲れ果ててコミュ障になった人もいるかと思います。引きこもって何もせずに「倒れたままでいる」時間も大...

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共通していること

カフカの言葉バルザックの散歩用ステッキの握りには、「私はあらゆる困難を打ち砕く」と刻まれていたという。僕の杖には、「あらゆる困難が僕を打ち砕く」とある。共通しているのは、「あらゆる」というところだけだ。 疲れ果てたコミュ障の人は、周りの全てが敵に見えたり、何をやってもうまくいかないと思っている人もい...

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あらゆることが不安になる

カフカの言葉ミルクのコップを口のところに持ちあげるのさえ怖くなります。そのコップが、眼の前で砕け散り、破片が顔に飛んでくることも、起きないとは限らないからです。 コミュ障の人の中には、人との会話だけでなく、あらゆることが怖くなるという人がいます。 「事故に遭うかもしれないから外出できない」「すれ違い...

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頑張りたくても頑張れない

カフカの言葉僕はいつだって、決してなまけ者ではなかったと思うのですが、何かしようにも、これまではやることがなかったのです。そして、生きがいを感じたことでは、非難され、けなされ、叩きのめされました。どこかに逃げだそうにも、それは僕にとって、全力を尽くしても、とうてい達成できないことでした。 いわゆるニ...

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人と付き合うことの圧迫感

カフカの言葉実際僕は、人と交際するということから、見放されていると思っている。見知らぬ家で、見知らぬ人たち、あるいは親しみを感じられない人たちの間にいると、部屋全体が僕の胸の上にのしかかってきて、僕は身動きができない。 コミュ障の典型のような言葉だと思います。 飲み会やパーティで何も喋れません。時間...

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ひとりでいれば何も起こらない

カフカの言葉僕はひとりで部屋にいなければならない。床の上に寝ていればベッドから落ちることがないのと同じように、ひとりでいれば何も起こらない。 床で寝ればベッドから落ちる心配はありません。そのかわり、ベッドで寝る心地よさは味わえません。 引きこもっていれば、傷つくことはないでしょう。そのかわり良いこと...

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地下室の一番奥の部屋で暮らしたい

カフカの言葉僕はしばしば考えました。閉ざされた地下室の一番奥の部屋にいることが、僕にとって一番いい生活だろうと。誰かが食事を持ってきて、僕の部屋から離れた、地下室の一番外のドアの内側に置いてくれるのです。部屋着で地下室の丸天井の下を通って食事を取りに行く道が、僕の唯一の散歩なのです。それから僕は自分...

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死んでもどうにもならない

カフカの言葉死にたいという願望がある。そういうとき、この人生は耐え難く、別の人生は手が届かないようにみえる。嫌でたまらない古い独房から、いずれ嫌になるにきまっている新しい独房へ、なんとか移してほしいと懇願する。 死にたいと思うことは誰でも一度はあると思います。そんな時はたいがい他の人の人生を羨ましく...

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劣等生と決めつけられた

カフカの言葉僕は同級生の間では馬鹿でとおっていた。何人かの教師からは劣等生と決めつけられ、両親と僕は何度も面と向かって、その判定を下された。極端な判決を下すことで、人を支配したような気になる連中なのだ。馬鹿だという評判は、みんなからそう信じられ、証拠まで取り揃えられていた。これには腹が立ち、泣きもし...

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