コミュ障とは
コミュ障とはコミュニケーション障害の略です。
ネットスラングのように割りと軽くに使われている言葉で、大半はコミュニケーション障害を持つ大人に対しての言葉です。
”コミュ障”な人は次のような特徴を持っています。
会話が困難
・他者の心を読むことが難しい
・人が口に出して言葉で言わなければ、意図していることが何かを理解できない
・ほとんど人と目を合わせることができない
・目が合うとドギマギしてしまう
・じっと人の目を見つめて続けてしまう
・会話しようとしても口からうまく言葉が発声できない
・相手の話している言葉を、意味のある音声として理解できない
・話の文脈を読み取り理解することが困難
・ある話題を話しているのに、話題がそれてしまい、全く別のことについて話し始めてしまうなど、話題を維持していることが困難
・自分の関心のある分野について、一人で長々と話し続けることがある
社会的な関わりを持つのが困難
身体的な障害とは異なり、コミュ障は、外見上は分かりづらい性格の疾患です。
自分の苦しみを言葉で訴えることも困難ですから、まわりの人は対応に戸惑ってしまいます。
言葉による伝達が難しいがゆえ、学校や会社での対人関係の障害となり、日常生活で支障をきたします。
対人関係の障害を繰り返すと、地域や社会との関わり、さらには家族との関わりをも拒絶するようになり、引きこもりになってしまうケースもあります。
自分では気づきにくい疾患ですから、まわりのサポートが大事です。
症状悪化のモデル
コミュ障は放おっておくと、症状は次第に悪化していく傾向にあります。
- 個人間のコミュニケーションが困難である
- 他者との関わりを避ける
- 人と目が合うことすら辛くなる
- 社会に出るのが嫌になる
- 外に出るのが嫌になる
- 家から出なくなる→うつ、引きこもりなどの二次障害
しかし、コミュ障だからといって、仕事をさせず、淘汰・隔離しておいてよいものではありません。
コミュ障の特長を生かした仕事
コミュ障の方は、次のような長所が見られます。
- まじめである
- 専門的な知識に興味を持つ
- 正確である
その人にあった仕事を与えれば、凄い働きをする可能性も高いです。
例えば、専門的な知識を必要とするプログラミングの仕事や、繰り返し行う割りと単純な作業などです。
ただし、人付き合いの多い仕事は極めて苦手です。拒否反応が精神的にもや身体的にも現れますので、そういった仕事はさせないようにしてあげましょう。